2023/01/14(土)
右腕が上がらないのは…
【右腕が上がらないのは…】
メンテナンスで通われている A さんがご来院。その時のお話です。
いつものように椅子にかけてもらい、お体の状態を聞いていると
「来るのがが待ちどおしかったんです」と言う。
「何かあったんですか?どうかされました?」と聞くと、昨日から右腕が上がらないと言う。
「ドライヤーをかける時とか、髪の毛を触るということができないんです。」
施術室に入り椅子に座ってから、動かしてもらうと確かにできない。
肩に痛みもかなりある。
「じゃあ肘を伸ばした状態で腕を上げる事って出来ますか?」
床と並行になったところで腕が止まる。
「ここから先は痛くてあげられないです」とのこと。
「じゃあ私がゆっくりあげますから、痛かったら教えてくださいね」
耳を伸ばしたままゆっくり上げていく。
すると腕が床と平行になったあたりで一回カクッと抵抗があり、その後また動かしていくとゆっくりと耳横まで上がる。
痛みは引っかかったところのみ。
「なんか引っかかってますね。」
さてさてこの痛み、どこからでしょう?
右前腕の硬さを触って腕を上げてもらうと、さっきよりスムーズに上げることができるし、痛みも減っっている。
右前腕は関係してるけど、まだ少し引っかかる。
ここよりももっと要因として怪しいとこがありそう。
右前腕と強く関連する所…。
となると上半身では右手の指や手のひらの硬さ?
下半身では左のふくらはぎ?
今までお体を見てきているので、彼女の場合、一番怪しいのは左のふくらはぎかな。
触ってみると案の定、左ふくらはぎにかなりの硬さがある。
左ふくらはぎを軽く掴み、右腕を上げてもらうと、ほぼ引っ掛かりなく上がる。
「え〜!ふくらはぎからですか」
「みたいですね」
そしてこの左ふくらはぎの硬さは、足裏の歪み(バランスの崩れ)から。
足裏のゆがみとりとふくらはぎの体操をやってもらうことをお願いして、施術終了。
ただその後、また強い痛みが復活すればこの部分よりもっと痛みにつながる部分があるということ。
それは次回来られた時の確認事項。
痛いからといって、その部分が原因とは限らない。
やっぱり体って色々なつながりがあるんだなぁ…。