2023/02/14(火)
右腕が上がらない 施術中に焦った話
カテゴリー:知ってほしい事
【右腕が上がらない:心の中で焦った話】
※ この記事は痛み改善を諦めている方に向けて書いています。
相手の体調も考え施術を行っていきますが、思いもよらないことが起きたりします。
いつも触っている部分、
そして体の動きが良くなる部分を触っても、
体の状態によっては逆の結果も出ることがあるのです。
・・・
A さんは元々腰痛で来られたかた。
今は腰痛もなくなりあっちこっちに忙しく動き回っています。
Aさんの一番のネックは右肩。
強い腰痛は右肩の状態が悪くなった時に出てきます。
生活の動きの中で右肩に負担がかかる動きが多いのでしょう。
なので毎回ここはしっかり緩めます。
肩が変わると身体全体が軽くなり動きが良くなります。
施術に入る前に椅子に座ったまま、まず軽く右肩を緩め
その後、施術で本格的に緩めていきます。
ところが今回はその時にちょっとした異変が起こりました。
椅子に座った状態でいつものように緩めた瞬間
「なんか腕が痛い」「腕がだるい」
と言われたんです。
私は今まで10年近く、肩を緩めることはしていますが、そんな状況になったのは初めてです。
「右腕、あげられますか?」
やって頂きましたが、右肩が痛くてあげることができません。
「あー、痛くて無理です。」
ご自分であげることも、私があげることもできません。
体の中で何かおこってる。
何が起きてるんだろう??
右肩周辺も、関係する左股関節も軽く緩めましたが、腕が上がる気配はありません。
もしかして…
それは、この頃よく触る「かかと」。
かかとの硬さは足の使い方を変え、
股関節痛や膝痛や腰痛、肩こりなどのもとになります。
右のかかとを触るとかなり固い、そして痛い。
そこを軽く緩めた状態で、
「もう1回、右腕を上げてもらっていいですか?」
と言うと
「あら、あげられます!」
「痛みもないです!」
とのこと。
かかと周りを入念に緩め、後はいつも通り。
「昨日たくさん歩いたからかしら…」という A さん。
私はしれっと普通の状態で施術していましたが、
心の中では「何で?何で?」と焦りまくってました。
痛みの周辺を触って、変わらないなら痛みから遠い部分。
人の体って色々な繋がりがあります。
体の状態でいいはずのものが悪い結果も出る。
本当に体って不思議だな
でも焦りに焦った…と思う瞬間でした。